過払い金返還請求をして返還されるまでにかかる期間とは？

最近テレビのコマーシャルなどで過払い金についての内容のものがあります。
過払い金返還請求とは何かがよくわからない人も多いのではないでしょうか。

しかも、テレビコマーシャルをしているのは法律事務所だったりします。
そもそも過払い金とはなんでしょうか。
また、過払い金返還請求をして返還されるまでにかかる期間はどれくらいでしょうか。

以上について説明をしていきます。

過払い金返還請求とは何か

まず、過払い金返還請求の前に過払金とは何かを知る必要があります。
過払い金とは、消費者金融などでお金を借入れした場合に払いすぎた利息のことを言います。

かつて、消費者金融などからお金を借入れした場合の金利は29.2パーセントでした。
ですが、その利息では高すぎるため、返済することができない人が増えたのです。
そこで、利息の見直しを行い、最高でも20パーセントまでの利息を上限としたのです。

それまで29.2パーセントの利息を払ってしまった人は20パーセントとの差である9.2パーセントの分を返還請求することができるようになりました。
これが過払い金返還請求になります。

誰に頼んだらいいか

過払い金の返還請求をする場合には、普通は弁護士に頼みます。
弁護士以外でも司法書士も返還請求をすることができます。
ただし、司法書士は140万円までしか請求をすることができません。

もし、140万円以上の過払い金がある場合には司法書士ではなく弁護士に代理をしてもらいましょう。
実は、弁護士や司法書士に頼まなくても、自分で返還請求をすることも可能になります。

この場合には、弁護士や司法書士に報酬を支払う必要がありませんので、お金がかかりにくくなります。
ただし、専門的な知識や経験がないとなかなか自分で行うのは難しく、下手をすればほとんどお金が戻って来ない可能性もあります。
ですので、司法書士や弁護士に頼んだ方がより良い結果が出るでしょう。

返還までにかかる期間はどのくらいか

では、実際に返還請求をした場合、どれくらい待てばよいでしょうか。
ここでは弁護士を司法書士に依頼した場合を前提に考えていきます。

まず、書面や電話で消費者金融会社などに返還請求をする旨伝えます。
この場合、相手方も和解をした方があまり長引かなくて済みますので、電話で和解を希望する旨伝えてくる可能性もあります。

もし和解が成立したらそこで終了になりますがそこまでの期間はおよそ4ヶ月から5ヶ月です。
一方で、和解が成立せず訴訟にまで安定してしまうパターンも考えられます。
この場合は、和解よりも長引きますので7ヶ月から8ヶ月ぐらいの期間を考えたほうがいいでしょう。