HOME > すべての記事 > 過払い金と過払い金請求 > 債務整理と返還請求について

債務ノート

債務整理と返還請求について

債務整理が行われるときには過払い金の返還請求が行われることが多いようです。ただ、最近の事例では行われないこともあります。

どういった場合に行われて、どういった場合に行われないのかについて知っておくことは有用です。

過払い金が発生する理由は法律の上限を超えたから

まず、過払い金が発生する理由を知っておきましょう。過払い金とは、法律の上限を超えて支払った利息を指します。利息については、利息制限法という法律によって上限が定められています。つまり、その上限までしか利息を支払う必要はないのです。

それにもかかわらず、消費者金融などの貸金業者は、上限を超えた高額な利息を要求していたのです。そのために、多くの人が、支払わなくても良い利息を支払っていたのです。法律で支払わなくて良いと定められていたものを支払っていたのですから、それは取り戻すことができます。これが過払い金の返還請求です。

過払い金が発生するケースと発生しないケース

お金
利息制限法という法律で定められている金利の上限を超えた利息を支払っていたことによって過払い金が発生するわけですから、もしも上限を超えていなければもちろん発生しませんから返還請求をすることもできません。

現在では消費者金融などの貸金業者は法律の範囲内で融資を行っていますから、過払い金が発生する可能性はほぼないと言っても良いでしょう。しかし、以前は普通に行われていました。業者によって異なりますが、だいたい2008年から2010年頃よりも以前に借りていれば、発生している可能性が高いと言えるでしょう。

それ以前に借りていた場合であっても、銀行系消費者金融など、もともと利息制限法の範囲で融資をおこなっていた業者もありますから、ケースバイケースだと考えておいた方が良いです。

過払い金の返還請求と債務整理の関係

債務整理をするときには過払い金の返還請求が行われるケースが多いですが、すでに述べたように、過払い金が発生していないのなら行われません。長期間にわたって借りていた人なら発生している可能性が高くなりますから、行われるケースが多いと言えるでしょう。

あくまでも多いだけで、この二つの手続きは、本来は別のものであるという点に注意が必要です。すでに完済している人もいて、完済していたとしても過払い金が発生していれば返還請求が可能です。この場合、請求はするのですが、すでに完済しているのですから債務整理は行われないのが普通です。

無料相談可能な事務所

過払い金と過払い金請求カテゴリの関連記事