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債務ノート

過払い金請求を弁護士にお願いした場合の期間【請求と受け取りまで】

2010年より前に借金をしている場合、払わなくていい高利の利息を払って過払いになっている可能性があります。
過払い金請求は自分で手続きをすることもできますが、相手も金融関係に詳しいプロばかりですので、不利な条件をのまされてしまう可能性があります。

また、交渉が決裂した時には訴訟もしなければならないため、最初から専門家に依頼しておいた方が安心です。
過払い金請求を弁護士に依頼する場合について、以下にまとめていきます。

過払い金請求の流れ

過払い金請求をするには、自分の債権額を確定しなければなりません。
契約時から現在までの取引履歴を債権者から取り寄せて、正規の利息で引き直し計算をします。
そして、確定した額を業者に請求しますが、相手は減額を希望してきますので、話し合いで満額に近い金額で和解できるよう交渉します。

お互いに譲らない場合には、裁判所に訴えを提起して裁判上で争います。
多くの業者はここで裁判上の和解として、いくらか減額して返金する流れになりますが、一部の業者は判決が出るまで争ったり、さらに控訴して時間稼ぎをします。

どれくらい取り戻せるか

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取り戻せる金額は、業者の資金力にもよります。
今はかなり同様の請求がされていることもあり、どの業者も資金が不足しています。
そのため、中小規模の業者では満額の5~6割程度、場合によっては2割程度になることもあります。

こういった業者は、判決まで争ってもその途中で倒産する恐れがありますし、営業を続けていても差し押さえをするまで支払わないこともありますので、適当なところで妥協するのも一つの方法です。

大手の業者の場合には、8~9割程度返ってくることもあります。
訴訟慣れしているので手続きも早く、任意での話し合いとあまり変わらないスピードで返還を受けられる場合もあります。

受取までの期間は

弁護士に手続きを依頼して、過払い金を受け取ることができるまでの期間は、任意で話し合った場合には請求から3~6か月程度、訴訟で和解した場合には6~7か月程度、判決まで行ったときには1年近くかかります。
裁判上の手続きが早く終わっても、実際に支払い原資を用意できるまでの期間は業者次第ですので、これはあくまでも目安です。

すぐに現金が入らないので弁護士への報酬を心配する人もいますが、大体どこでも過払い金を受け取った時点で、報酬を差し引いてその残りを依頼者に渡すという手続きにしていますので、実際には自分の手出しは全くありません。

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