任意整理中にクレジットカードは可能？【審査や使用への影響について】

債務整理の１つの方法として任意整理がありますが、この場合、クレジットカードの利用に関しては、使用制限等を十分に理解しておくことが必要になります。

任意整理におけるクレジットカードに関しての内容としては、任意整理中や整理後に新たに申込をする場合と、更新をする場合があり、他に使用に関しての内容があります。

個人情報機関による判断について

借入を行う場合には、通常、貸し手側は審査の基準として、日本信用情報機関(ＪＩＣＣ）、ＣＩＣ、全国銀行個人情報センター(ＫＳＣ)のどれかに照会を行うことで貸付判断を行っています。
この場合、それぞれの機関によっては登録内容に関して若干の違いがあり、ＪＩＣＣでは任意整理を行った場合には、その内容に関して、受任通知を受けた日から5年間の記載がされることになります。

しかし、ＣＩＣにおいては記載がされない内容となっており、ＫＳＣにおいては、事故情報として代位弁済が行われた旨が記載されるようになっています。
つまり、貸し手が利用者の信用情報としてＪＩＣＣを利用している場合には、任意整理中であっても更新や使用が難しくなります。

任意整理中におけるクレジットカードの使用について

任意手続き中においては、貸し手側が審査に利用している個人情報機関によっては、更新が可能な場合がありますが、使用に関しても同様な内容となっています。
その理由としては、審査基準自体がそれぞれの業者によって異なっている点があり、もう１つの理由としては、信用情報機関への照会頻度が異なることがあります。

この場合、業者は個々に設けられた社内規定に合わせて照会を行っており、業者によっては数か月に1度のタイミングで行っている場合もあります。
そのために、情報の内容としては任意整理の前段階で止まっていることになり、これまでと同様に使用することができます。

任意整理中における留意点とは

任意整理中におけるクレジットカードは、結果が確定していない状態においても、新規作成、更新、利用に関しては、できなくなる可能性が高くなることを認識しておく必要があります。

確かにＣＩＣでは、確定がなされても記載が行われない内容とはなっていますが、貸し手側は、現在、これまでとは異なり、他の個人情報機関を利用することが可能となっており、特に、銀行系では、消費者金融の保証を条件としているために全ての機関から情報を得ることができるようになっています。

そのために、どれかの機関には任意整理中であっても情報が記載される可能性が非常に高く、その後に対して判断としては、それぞれの貸し手に委ねられることになっています。