多重債務返済に悩んだら債務整理と自己破産を

多重債務返済に行き詰っている人は、早急に債務整理や自己破産を検討したほうがいいでしょう。多重債務の問題は時間が長引けば長引くほど解決が困難になります。
そもそも返済資金を確保するために多重債務の状態に陥っているわけですから、いくら努力してもまず自力での再建は不可能です。

時間がたてばたつほど解決手段も限られていきますので、多重債務返済に悩んでいる人は速やかに債務整理や自己破産の手続きに移りましょう。

多重債務返済を解決できる債務整理とは

債務整理とは借金問題を合法的に解決するために設けられた手段です。任意整理、特定調停、個人再生、自己破産の4種類からなり、借金の状況や本人の希望によってこれらの中から最適なものを選択します。

債務整理はそれぞれの手段にメリット、デメリットがあるため、利用する場合は専門的な知識が必要になります。ですからまずは弁護士や司法書士などの法律の専門家に相談し、もっとも適した手段を選択したうえで手続きの代行を依頼するのが一般的です。

それぞれの手段が持つ特徴を知ろう

債務整理はそれぞれの手段により特徴が異なります。まず任意整理ですが、これは話し合いにより利息の支払いを減額してもらうなどして、債務の支払総額を減少させる方法です。
借金の額が少ない場合に適しており、裁判所を介さないため秘密裏に手続きをすることが可能なのも特徴です。

ただし相手方との直接交渉になりますので、交渉が上手くいかない場合や、債務を大幅に減額させることは期待できません。

借金の額が大きい場合は個人再生も有効です。個人再生は裁判所に再生計画を認可してもらい、借金の額を大幅に減額してもらう手続きです。
この手続きの特徴は、自己破産と違ってマイホームを手放す必要がないことです。また免責事由もないため、ギャンブルや浪費による借金でも利用することができます。なお特定調停はメリットが少ないため、利用される機会は限られています。

自己破産のメリットとデメリットは

自己破産は債務整理の代表とも位置付けられるものです。任意整理や特定調停を知らなくても、この集団は知っているという人も多いでしょう。最大のメリットは借金を帳消しにできることです。

しかしその反面、ほとんどすべての財産を失うことになり、信用情報機関の事故情報が抹消されるまでの5年から10年の間は、クレジットカードや各種ローンなどを利用することができなくなるのがデメリットです。

いわば多重債務問題を解決するための最終手段のようなものですが、やはり影響が大きいので、できることならこの手段を利用せざるを得ない状況になる前に、その他の債務整理の手段により借金問題に決着をつけておきたいものです。