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債務ノート

闇金が教える生活保護受給マニュアル

闇金を利用する人というのは、ブラックだから通常の金融機関では借りられない人、ギャンブルなどで多重債務に陥ってしまった人などなんらかの事情がある人です。
闇金というのは、このようなトラブルを抱えた人の弱みにつけこんでお金を騙し取ろうとするとても悪質な違法業者です。
彼らは自分たちの存在が違法であることをわかったうえでやっているので、お金を稼ぐためならありとあらゆる違法行為に手を染めます。
警察に捕まらないためのノウハウをもっているので、なかなかつかまることもありません。
今回は、闇金の手口の1つである生活保護受給マニュアルについて解説したいと思います。

闇金業者の罠

闇金は、お金を回収できなくなると、自宅に押しかけたり、家族や友人、職場などにも嫌がらせをして、お金を回収しようとしてきます。

それでもないものはとることができないので、返済不能に陥った利用者には、生活保護受給マニュアルを渡すことがあります。

この生活保護受給マニュアルというのは、いわば生活保護を不正受給するためのノウハウ本です。
生活保護を受けるためには、収入や仕送りが一定レベルを下回っているなど、一定の条件を満たす必要がありますが、それを偽装する方法なども書かれているようです。

ここで注意すべきなのは、闇金はお金を回収することしか考えておらず、利用者の将来のことはなんら考えていないということです。

生活保護受給マニュアル悪用の後始末

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不正受給がバレれば、それまで受け取ったお金に加えて、高額な罰金までも生涯かけて返還していかなければなりません。
しかも、このような国からの借金については、自己破産などの債務整理の対象にはできません。

つまりは、どんなに生活が苦しくても減額することも免除を受けることもできない借金を作ってしまうことになります。
また、闇金は一定期間営業を行なった後は、事務所をたたんで行方をくらますことも多いので、払ったお金を返してもらおうにも、行方がわからないためにどうしようもないというケースも多いです。

お金を搾り取られるだけ搾り取られて、不正受給がバレたらあっさりと見捨てられてしまうのです。

生活保護受給マニュアル悪用の顛末

闇金からの借金は、利息どころか元本までも返済する必要がないという最高裁判決が出ています。
生活保護受給マニュアルを渡されても、絶対にしたがってはいけません。
すぐに警察に届出をして、さらに闇金に強い弁護士に相談をしましょう。

個人で闇金と戦おうとしてもまず解決できませんし、先述したように警察が解決してくれることも期待できません。
必ず弁護士に相談をすることが大切です。

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