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債務ノート

教えて!任意整理|手続きの手順

任意整理は、債権者との話し合いで借金を整理する手続きです。裁判所を利用しないので、他の債務整理に比べると手続きが簡単で利用しやすいのが特徴です。

また、任意整理は、他の債務整理と異なり、すべての債権者と交渉する必要がありません。
金融機関だけでなく会社からも借金がある場合、自己破産や個人再生を利用すれば、全債権者を相手取る必要があるので、自己破産や個人再生をしたことが会社にバレてしまいます。

しかし、任意整理であれば、交渉相手をサラ金や信販会社に限定し、会社を除外することもできるので、任意整理したことが会社にバレずに済むという利点もあります。
任意整理の流れは、取引履歴の開示請求をする、利息制限法の利息で引き直し計算し返済計画を立てる、返済計画に基づいて貸金業者と交渉する、という手順で進められます。
以下、手続きの流れに沿って説明していきます。

取引履歴の開示請求をして、借金の調査を行なうまでの流れ

任意整理は、自分で貸金業者と交渉して、和解までこぎつけることもできますが大変です。
借金をしている負い目からまともな交渉ができるとは思えません。
しかも、相手は交渉のプロです。
上手くあしらわれる可能性もあります。

そこで、弁護士や司法書士に依頼することをお勧めします。
弁護士や司法書士は、債務者と委任契約を結ぶと、受任した旨を通知すると同時に取引履歴の開示を請求します。

貸金業者は、受任通知を受け取ると、債務者に取立てや督促ができなくなります。
取引履歴には、「いついくら借りて、いついくら返したか」が記録されているので、現在どれだけの借金があるかが分かります。

開示請求後、引き直し計算をして返済計画を立てるまでの流れ

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取引履歴の開示請求により、現在の借金額が判明します。
違法な利息で融資を受けている場合には、超過利息をカットした再計算を行ないます(引き直し計算といいます)。

利息制限法で引き直し計算を行った借金額が、本来支払うべき借金額です。
弁護士は債務者と相談して、引き直し計算後の借金額の返済計画を立てます。

なお、超過利息分が元金を超えると過払い金が発生します。
過払い金が発生する場合には、借金返済の必要はありません。

というより、過払い分を取り戻すことができます。

貸金業者と交渉し、合意に達するまでの流れ

引き直し計算により借金が減りました。
減額後の借金について返済計画を立て、いよいよ貸金業者との交渉です。

返済額や返済期間、将来利息について交渉が行われます。貸金業者との合意に達すれば、任意整理の手続きは終了です。
合意に基づいて、残債務を返済していきます。

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